陶芸作家・中野 純 ウェブサイト


 

う つ わ あ そ び
陶芸家・中野 純が作る「あつた蓬莱軒」会席の器

会期/2016年2月23日(火)- 28日(日)
会場/白鳥庭園 清羽亭
観覧無料 ※別途入園料等必要
※28日(日)は講習会開催につき、一部展示がご覧いただけません。ご了承ください。



名古屋の熱田神宮のほど近くにある「あつた蓬莱軒」は、明治6年、旧東海道の宿場町「宮の宿」の陣屋跡地に創業した老舗料理店です。その「あつた蓬莱軒」さんに、2003年、06年、12年と3度にわたって、僕は器を納めてきました。6代目社長の鈴木淑久さん、総料理長の武藤俊吾さんと打ち合わせをして3年、あるいは5年の時間をかけて取り組んだ、自分にとって思い入れの深い仕事です。今回、蓬莱軒さん、白鳥庭園さんのご協力によって、そうして生まれた器の数々をお借りして、展示できることになりました。
 
展示方法としては、ふたつの切り口を考えました。まずひとつは、中野の器が実際に蓬莱軒でどのように使われているか、器と日本料理の繋がりを感じられるように、武藤俊吾さんによって盛り付けられた料理写真とともに展示すること。つまり「用」のものとしての器の紹介です。
 
そしてもうひとつの切り口として、「用」のものである器を、あえてその本来の文脈や意味から解き放つことを試みました。ある時は純粋な造形物として、またある時は複数の器を並べたり積んだりすることで、見る方にも「用」から離れて別の目で見て楽しんでいただけるように心がけました。といってもなにか難しいことを表現しようとしているわけではなく、たとえば子どもが積み木を積んだり並べたりする時のような気持ちで、「ほら、こうして並べるときれいだよ、面白いよ」と、この趣きある数寄屋建築を舞台に無邪気に遊ばせてもらった気持ちです。
 
また、そのほかに参考作品として壷とオブジェも出品します。あわせて楽しんでいただけたら、作家としてこんなにうれしいことはありません。

 中野 純


  




◉中野 純(なかの じゅん)略歴

1972年千葉県生まれ。
1996年東京大学文学部卒業。
大学1年の時に陶芸に出会い、その日にこれを仕事にすると心に決める。
在学中に小さな窯を持ち、陶芸制作を開始。
卒業後3年半は出版社にて雑誌編集の仕事に携わり、2000年より制作に専念。
蹴ロクロによる成形と、藁、松、クヌギなど天然灰釉の優しい色合いを大切に制作している。

2000年5月の松屋銀座(東京)での初個展を皮切りに、
名古屋、神戸、岡山、広島、熊本、福岡、金沢、富山と発表の場を広げ、
現在は年に3,4回のペースで個展の形で作品を発表
名古屋ではこれまで松坂屋にて9回個展を開催している。
千葉県長生郡長柄町在住。





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クリックで拡大表示します。ランチタイム・トーク
日本伝統文化講習会 庭園cafe SEIUTEI
熱田学その2「縁に連るれば宮の宿」

  朗読家:紫堂 恵
  陶芸家:中野 純
  宮宿会会長:鈴木淑久

 日時:2016年2月28日(日)午前11時30分〜午後1時30分
 場所:白鳥庭園 清羽亭 広間
 定員:20名
 参加費:4,000円(会席ランチ付き)
 詳細問い合わせ・申し込み:白鳥庭園管理事務所 電話052-681-8928
 ※定員になり次第募集を終了します。

◉熱田学とは…
1900年以上の歴史のある熱田。熱田を知り、熱田を発信する。熱田に関わる歴史、文化、人物、食など多様なテーマを取り上げ、熱田を学ぶ「庭園cafe SEIUTEI 熱田学」です。



クリックで拡大表示します。白鳥庭園
〒456-0036 愛知県名古屋市熱田区熱田西町2-5
052-681-8928
開園時間:9-17時(入園16時30分まで)
休園日:毎週月曜日
観覧料:大人(中学生以下無料)300円
    高齢者(名古屋市内在住65歳以上)100円
駐車料金:大型車1,200円・普通自動車300円 ほか
アクセス:地下鉄名城線「神宮西」駅下車 4番出口より徒歩10分 白鳥橋を渡ってすぐを右折
ウェブサイト:LinkIconhttp://www.shirotori-garden.jp/


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